景気後退前か後かで明暗を分ける、利下げ後の株価パフォーマンス
景気後退前での利下げか、景気後退後の利下げかによって、その後の株価リターンが全く異なります。過去のデータを参考に説明します。
7月末にFRBが利下げを行う予定ですが、アメリカ景気は一部弱さがみられるものの、今だ底堅く推移しています。今回の景気拡大は、過去最長となる模様です。
- 景気拡大期間:09年7月~19年7月
- 過去最長の 121ヵ月
そのため、7月末の利下げというのは景気後退前での利下げに該当します。
上の図をみると、景気後退前での利下げを行った場合、平均株価パフォーマンスは上昇しています。これは8月以降も引き続き株価が上昇する可能性が高いことを示唆します。
なお、前の記事でも記載したように、利下げ初期においては一時的な株価急落(98年の予防的利下げ時)もあるため、利下げ後の株価推移を注意深く見守っておきたいと思います。